座椅子の処分はどうする? 廃棄・リサイクル 5つの方法を紹介
「座椅子ってどうやって処分したらいいんだろう」とお悩みではないですか? 昔は和室で使用するイメージが強かった座椅子ですが、最近では洋室に合うモダンなデザインもたくさんあり人気が復活しています。けれども、座椅子は大きくて重いのでいざ処分しようと思ってもどうすればいいのか迷ってしまうものですよね。
そこで、ここでは座椅子の処分方法をご紹介しましょう。ごみとして廃棄する・リサイクルする・買い取りに出すなどさまざまな方法があるのです。
この記事を読んでいただければ、座椅子の最適な処分方法が見つかるでしょう。ぜひお役立てくださいね。
1.座椅子の処分について
不要になった座椅子を処分する前に、座椅子にかんしての基礎知識を学びましょう。
1-1.座椅子とは?
家庭で使う「椅子」にはいろいろな種類がありますが、座椅子は「脚部」がない床置きタイプの椅子のことを指します。基本的に、お尻を乗せる「座面」と背もたれになる「背面」だけのシンプルな構造です。また、最近では昔ながらのベーシックな座椅子のほかにもさまざまなバリエーションがあります。
1-1-1.ヘッドレスト付き座椅子
ヘッドレスト付き座椅子は、後頭部まで支えることができるヘッドレスト付きの座椅子です。ヘッドレスト部分は角度を調節できます。低反発クッションなどを用いているので体重圧を分散してくれるのです。横幅もゆとりのあるタイプが多く「リラックスできる!」と人気があります。
1-1-2.ひじ掛け付き座椅子
ひじ掛け付き座椅子は、両ひじを置ける「ひじ掛け」がある座椅子です。ひじ掛けは固定ではなく、座ったり立ったりにじゃまにならないよう「はねあげ式」になっているものが多くなっています。
1-1-3.回転座椅子
回転座椅子は、座ったまま座椅子ごと回転できるタイプになります。左右、簡単に向きを変えることができるので便利です。背面の角度を変えられるリクライニング式やひじ掛け付きのものもあります。
1-1-4.高座椅子
通常の座椅子よりも高さのあるタイプです。ひじ掛けがそのまま下に延びて「脚」の役目をしているデザインとなっています。通常の座椅子よりも立ったり座ったりが楽にできるので、足腰が弱っている高齢の人に便利です。
1-1-5.姿勢をサポートする座椅子
姿勢をサポートする座椅子は、座面や背面に積層クッションや低反発クッションなどを用い、腰や背中をやさしくサポートするタイプの座椅子です。背筋を伸ばしたり、骨盤を支えたりして腰痛を軽減する役目を持っています。
1-1-6.ミニ座椅子
ミニ座椅子は、一人暮らしの部屋にぴったりなコンパクトサイズです。座面、背面ともに小さいので狭い部屋でもじゃまになりません。小さいといっても、座り心地のいい素材を使い角度を変えられる機能も付いています。
1-1-7.そのほか
上記のほかにも、2人用座椅子・こたつ用座椅子・ホットカーペット用座椅子・マッサージ機能付きの座椅子などもあります。また、長時間ゲームをしても疲れない高機能なゲーミング座椅子、洋室に合うおしゃれ座椅子などもあるのです。
1-2.座椅子は何ごみか
ひとくちに座椅子といっても、大きさも使っている素材もいろいろですが座椅子は何ごみになるのでしょうか? 自治体によっても詳細は異なりますが、「一般的に縦・横・奥行きなどの1辺の長さが30センチを超えるもの」は粗大ごみになります。一番小さいミニ座椅子でも30センチ以上はあるので粗大ごみで処分するのが適切です。
また、座椅子は、革・合皮・ウレタン・綿・木などのさまざまな素材を使い、所々に金属も使っています。そこで、インターネットでは「分解すれば、燃えるごみと燃えないごみに分けて出せる」などと書いてある記事もあるのです。けれども、「分解しても粗大ごみ扱いとする」という自治体がほとんどなのでやめたほうがいいでしょう。
2.座椅子の処分〜自治体の回収〜
座椅子を自治体の粗大ごみで処分する方法をご紹介しましょう。
2-1.自治体による回収について
粗大ごみに出す方法は、自治体によって詳細が異なります。一般的には以下のような手順になるのです。
- インターネットの場合は、お住まいの自治体名(例:千代田区など)と「粗大ごみ」をキーワードにして検索すると、その自治体の粗大ごみ受付センターの案内が出てきます。
- 粗大ごみ受付センターでは、インターネットか電話で受付をしています。1度に受付することのできる粗大ごみの数は決まっているので「申し込みの注意事項」を読んでください。
- 申し込みのときに、回収してほしい粗大ごみの品目・サイズ・個数を伝えます。(インターネットの場合は申し込みフォームでのやり取りになります)
- 回収日時・場所・処分費用を教えてくれるので間違えないようにメモしましょう。
- 処分費用に相当する金額の「有料ごみ処理券」を購入します。(販売場所は、地域のコンビニエンスストアや酒店、米店などになるので自治体のホームページでご確認ください)
- 収集日の午前8時までに、有料ごみ処理券を処分したい座椅子に貼り指定場所に出します。回収する人が一目で分かるように目立つ場所に貼りましょう。
- また、自分で地域の粗大ごみセンターに持ち込みをする場合は、有料ごみ処理券の料金が安くなります。その場合は、貼らないで座椅子と一緒に持ち込みをしてください。
2-2.自治体による回収のメリット・デメリット
2-2-1.メリット
-
インターネットや電話でいつでも気軽に申し込みができる
- 処分費用(有料ごみ処理券)が数百円程度なので安い
- 粗大ごみセンターに持ち込みをすれば処分費用が安くになる
2-2-2.デメリット
- 自分の希望する日に回収してもらえないことがある
- 申し込んでもすぐには回収してもらえない
- ごみ収集場まで自分で運ばなければならない
- 1度に出せる粗大ごみの数が限られている
- 粗大ごみセンターに持ち込みをする場合は車が必要
3.座椅子の処分〜リサイクルについて〜
まだ使用できる座椅子や新品・未使用の座椅子は、粗大ごみで処分するのはもったいないものです。そこで、リサイクルする方法をご紹介しましょう。
3-1.リサイクルのメリット
不要になったものは捨て、すぐに新しい製品を購入していた時代とは異なり、現代ではなるべくごみを出さずリサイクルする時代です。まだ使用できるものや未使用のものなどは、いろいろな方法でリサイクルすればごみを減らすことができます。また、リサイクルショップや不用品回収業者に買い取りを依頼してお金に替えることもできるのです。
3-2.リサイクルできるもの、できないもの
座椅子はリサイクルできるものとできないものがあります。以下を参考にしてください。
3-2-1.リサイクルできないもの
- 座椅子の表面に落ちない汚れや傷があるもの
- 匂いがするもの
- 回転部分がスムーズに回らないもの
- ひじ掛け部分や背面のリクライニングなど機能が壊れているもの
- もとの購入価格が安いもの
3-2-2.リサイクルできるもの
- 新品もしくは使用感がないもの
- 傷や汚れなどがないもの
- 高価な素材を用いたもの
- 高機能のもの
- 人気ブランドのもの
人気メーカー・ブランドは以下になります。
- ロウヤ:顧客満足後が高い家具の通信販売店
- 山善:細かい部分にこだわりを持つ家電製品のブランド
- ヤマザキ:高い品質を誇る老舗の座椅子専門メーカー
- サイバーライフ:家具や生活雑貨のメーカー
ほかにもベルメゾン・ニトリ・ベルーナ・アイリスオーヤマなどの製品も人気があります。
3-3.リサイクルの方法
ひとくちにリサイクルといってもいろいろな方法があります。一般的な方法をご紹介しましょう。
3-3-1.インターネットオークションを利用する
自宅で気軽に参加できるのが、インターネットオークションです。大手のオークションサイトは、利用登録をしたり会員になったりすれば参加できます。売りたい座椅子の写真を撮影し、商品についての説明コメントなどを書いて出品するのです。
オークションは自分で価格を決めることができ、デジタルカメラやスマートフォン、パソコンがあれば誰でも参加できるので便利でしょう。けれども、全く買い手が付かないこともあります。また、買い手が付いても重たくて大きい座椅子の場合はこん包して発送する手間がかかることも覚えておきましょう。さらに、基本的に赤の他人との取引になるので、送料はどちらが負担するか支払いは荷物の到着前か後かなど細かい取り決めをしておく必要もあります。
3-3-2.寄付をする
人に譲ったり、寄付をしたりするのもリサイクルになります。知人や友人など親しい人に譲るのは1番簡単な方法です。宅配便で送る場合は、どちらが送料を負担するのか話し合っておきましょう。また、高齢者施設などでは座椅子の寄付をすると喜ばれることもあります。地域の施設に問い合わせてみましょう。施設に寄付をするときには、元払いで送るか自分で届けるのがマナーです。
3-3-3.リサイクルショップへの持ち込み
近所にリサイクルショップがある場合は、座椅子の買い取りを行っているかどうかを聞いてみるのもいいでしょう。書籍やCD・DVD、洋服・ブランド品などに特化しておらず家電や家具などを取り扱っているリサイクルショップなら、買い取ってくれる可能性もあります。自分で店頭に持ち込むのかお店のスタッフが回収してくれるのかも確認したほうがいいでしょう。
3-3-4.不用品回収業者へ
不用品回収業者に依頼する方法です。買い取りと回収の両方を行っている業者なら、「3-2-2.リサイクルできるもの」で挙げた座椅子の買い取りをしています。また、もし買い取りの対象にはならない古い座椅子でも回収処分をしてもらえるのです。不用品回収業者の選び方や利用方法などの詳細は後の項でご説明しましょう。
3-4.買い取りはできるか
「3-3-3.リサイクルショップへの持ち込み」「3-3-4.不用品回収業者へ」でご説明したように、リサイクルショップや不用品回収業者なら買い取りが可能です。不要になったからといってすぐに粗大ごみで処分せずに自分の座椅子が買い取り対象になるかチェックしてみましょう。
3-5.注意点
座椅子は座面や背面の表面だけではなく、床に直接当たる座面の裏もチェックしてください。また、機能もきちんと確認しましょう。買い取りの場合は、後で不具合が見つかると買い取り金額が下がります。
さらに、オークションの場合、買い手に配送した後に不具合が見つかるとトラブルの原因になったり「出品者の評価」の項目に悪口を書かれたりすることもあるのです。人に譲ったり寄付したりする場合も、不具合に気が付かずにあげてしまうと先方に失礼なので十分に注意をしてください。
4.座椅子の処分〜不用品回収業者への依頼〜
インターネットで検索すると、不用品回収業者はたくさん見つかります。初めて利用する人は何を基準に選んでいいのか迷ってしまうでしょう。そこで、ここでは不用品回収業者の回収方法や手数料、業者選びのポイントなどをご紹介しましょう。
4-1.不用品回収業者のメリット
不用品回収業車者を利用するメリットには以下のことが挙げられます。
- 電話やインターネットのフォームで申し込むだけなので簡単に依頼できる
- 座椅子の処分だけではなく、ほかにも不要品があればまとめて買い取り・処分してもらえる
- 自分で粗大ごみ回収場所に運ぶ必要がない
- 自分の都合がいい日時に来てもらえる
- 買い取り対象品があれば回収費用が相殺できる
- 事前に買い取り料金や回収料金の見積もりを聞ける
4-2.業者選びのポイント
不用品回収業者の選び方をご紹介します。
- 会社概要を確認する:ホームページやチラシで会社の所在地・電話&FAX番号・メールアドレスなどが明記してあるかを確認
- 古物商の許可番号を持っている:不用品を買い取りして再販売するには古物商の許可が必要なのでホームページやチラシで確認
- 無料で見積もりを行っている
- 買い取りと回収の両方を行っている
- 買い取りと回収対象商品の取り扱い幅が広い
4-3.注意点
不用品回収業者を選ぶときには、前項で挙げたポイントをしっかりチェックしてください。また、不用品の処分を急いでいるからといって身元の分からない業者に依頼するのはやめましょう。特に、「不用品を無料で回収」とアナウンスしながらトラックで回収している業者には気を付けてください。
- 荷物を積んだ後に高額な回収費用を請求してきた
- 1点だけでは回収できないのでもっと不用品を出せといわれた
などのトラブルが増えています。トラックには会社の名前も電話番号もなく、名刺などもくれないので、後で消費者センターなどに苦情を言いたくても伝えようがありません。十分に気を付けてください。
5.座椅子の処分〜よくある質問〜
座椅子の処分についてよくある質問をご紹介しましょう。
Q.それほど使用していない革の座椅子を売りたいのですが、高く売れるコツはありますか?
A.査定に出す前にできるだけきれいに掃除しましょう。革の場合は、柔らかい布でから拭きをしてから専用のクリームなどを塗って拭くと汚れも落ちてツヤが出ます。また、座面の裏(床に当たる部分)の汚れもきれいにしてください。匂いがないかも確認しましょう。
Q.座椅子のカバーが破れ、リクライニングの調子も悪いのですが修理はできますか?
A.状態にもよりますが、家具修理を行っている業者に依頼すれば修理が可能なこともあるでしょう。ただし、事前に修理代の見積もりを聞いてから依頼してください。修理代のほうが高く付く場合もあります。
Q.粗大ごみの指定サイズより5センチずつほど大きいミニ座椅子を捨てたいのですが、解体してしまえば普通ごみでも大丈夫でしょうか?
A.「1-2.座椅子は何ごみか」でご紹介したように、座椅子は解体しても粗大ゴミとする自治体は多いのです。燃える・燃えないごみで出しても回収してもらえないでしょう。そのまま収集場に放置すると近隣住民に迷惑がかかります。粗大ごみのサイズは自治体によっても異なるので、まずは問い合わせをしてください。
Q.座椅子を処分したいのですが、大きくて重いので回収業者に買い取りを依頼しようと思います。訪問見積もりで査定金額が気に入らなかった場合は断っても大丈夫でしょうか。
A.業者によっても異なるので、訪問見積もりを依頼するときには事前にキャンセルをしても大丈夫か、出張料金は取られないかなどを確認しましょう。
まとめ
座椅子の処分方法にお悩みだった人も、解決策が見つかったと思います。不要になった座椅子は廃棄するだけではなく、リサイクルするという選択もあるのです。ご自分の座椅子に合った方法を選んでください。また、引っ越しや断捨離などで座椅子以外にも不要な家具や家電を回収してもらいときには不用品回収業者に依頼すれば、一度に片付きます。買い取り品が多ければ、処分費用は実質タダになるので上手に利用してくださいね。